2003年4月

25 April 2003

いよいよ、マヌーシュ・スウィング(ジプシー・ジャズ)到来!!
4/29より、全国レコード店でジャンゴ・ラインハルト・フェア“Swing with Django”開催!

ジャンゴ・ラインハルトの没後50周年を記念して、全国のレコード店で、ジャンゴ・ラインハルト・フェア“Swing with Django”が始まります。ジャンゴ、ロマーヌ、チャボロ・シュミット、ノート・マヌーシュをはじめとした「マヌーシュ・スウィング」のCDを集めた特集コーナーが設置されるので、きっとお気に入りの一枚が見つかるでしょう。
また、Swing with Djangoの開催店では、アーティスト・インタビューなどマヌーシュ・スウィング情報満載のフリーペーパーを配付します。数に限りがありますのでお早めに入手を!
マヌーシュ・スウィングをBGMにしてこのゴールデン・ウィークを楽しく過ごそう!

Swing with Django 参加店
新星堂:全店
TOWER RECORDS:新札幌店/札幌ピヴォ店/秋田店/郡山店/仙台店/宇都宮店/高崎店/南越谷店/千葉店/池袋店/新宿店/渋谷店/八王子店/川崎店/横浜モアーズ店/相模大野店/大和店/藤沢店/小田原店/高岡店/金沢店/長野店/浜松店 /岡崎店/鈴鹿店/東浦店/名古屋パルコ店/名古屋近鉄パッセ店/ 大津店/京都店/梅田店/泉佐野店/心斎橋店/神戸店/明石店/姫路店//難波店/岡山店/倉敷店/広島店/松山店/高知店/小倉店/福岡店/佐賀店/長崎店/大分店/熊本店/鹿児島店/若松店/那覇店
HMV:渋谷店 /銀座店/数寄屋橋店/新宿サウス店 /横浜ビブレ店/三宮店


18 April 2003

『ノート・マヌーシュ』発売記念!!
マディーノ・ラインハルト・インタビュー

いよいよ、4/20(日)に『ノート・マヌーシュ』が国内リリースされます。ノート・マヌーシュは、チャボロ・シュミットの相棒、マンディーノ・ラインハルト(ギター)と、盲目の天才アコーディオン奏者マルセル・ロフラーが中心となったカルテット。今年1月にチャボロとともにプロモーション来日したときに、マンディーノにノート・マヌーシュの話を語ってもらいました。聞き手は、音楽ライターの佐藤英輔さんです。

あなたのグループ、ノート・マヌーシュは結成してどのぐらいになるのでしょう?
「最初の発端は93年に逆上ります。イタリアの音楽祭に招待されて、仲間たちと行ったことがあったんです。それで、そのときは別のジプシーのバンドを録音するという企画があって、主催者側は出演者の演奏をレコーディングしたらしいんです。そして、演奏を終えた晩に主催者がやってきて、メインのバンドではなく、より受けていた私たちのほうの録音を出したいと言ってきたんですよ。メインじゃない私たちのほうが目立ってしまって、とても気まずく感じたんですけどね。それで、その話を受けるか迷ってしまい、一晩考えたんですけど、私たちが悪いわけじゃないということで、話を受諾することにしました。というわけで、ノート・マヌーシュというグループ名で活動したのは、そのとき以来なんです。ただし、今に繋がるような感じになったのは96年以降のこと。それ以前はいろんな人が出入りしていました」

それで、なぜノート・マヌーシュと名乗るようになったのでしょう?
「そのイタリアに行ったとき、ボローニャとフィレンツェでコンサートをやったのですが、そのとき名前を考えました。ノートというのは音楽のノートのことですが、さらにイタリア語では夜という意味があるんですよ。とても熱い夜をイタリアで過ごしたので、そういうダブル・ミーニングを持つグループ名にしました」

ぼくはノート・マヌーシュの音楽を聞いて、とっても豊かで、いろんな要素が混ざっていて、ものすごく洗練されている音楽だと思いました。
「今、言っていただいたことは自分でもその通りだと思います。音楽は自然に我々のなかに浮かんでくるものなんですが、その奥には革新していくんだという精神を常に持っていますから。今のフランスでは私たちと似た傾向のバンドが出てきているんですが、私たちのやっていることをコピーしているという感想を持ってしまいますね」

あなたはチャボロ・シュミットとやったりもしますが、ノート・マヌーシュがまずあなたのなかでは一番大きな部分を占める単位であると考えていいのでしょうか?
「そうですね。ノート・マヌーシュにはとても個人的な思い入れがありますし、それをもとに気心の知れたメンバーたちと音楽を作っていっているわけです。チャボロとやるときは、どちらかというと私は彼をサポートする立場なので、ノート・マヌーシュのときとは違います」

ノート・マヌーシュの演奏は、ジャズの世界に食い込んでいける豊かな音楽性と即興性があると思います。もっと、ジャズのほうで勝負したいという気持ちはお持ちではないですか?
「そうですね。確かにマヌーシュ音楽を知らないジャズ・ファンにもアピールすることはできるかもしれないですね。新聞や批評家筋からもそう指摘されたりしますが、なんて言えばいいでしょうか。こればかりは、どうも……」

ノート・マーヌーシュ表現のなかで、マルセル・ロフラーの艶ある演奏の占める割合は大きいですよね。やはり、彼のように弾ける人は少ないんでしょう?
「そうそう。そのとおりです。彼はもっとも偉大な、他に並ぶものがいないアコーディオン奏者です。というか、アコーディオン奏者という言い方に限定したくなく、私はミュージシャンとして彼は最高の存在であると思っています。音楽性や想起させるアイデア、そして彼は一流の作曲家でもありますね。彼は目が見えないので、とにかく耳で音楽を聞きます。それゆえ、彼は音楽に対する超越した感覚を持っているんですよ。当然のことながらマヌーシュ文化のなかで非常に有名な音楽家ですが、その外の世界でも彼に並ぶ音楽家はいないと私は考えています」

インタビューの全文へ


11 April 2003

ルナサ来日!

ルナサ無事来日!元気にツアー中です。CDより生が絶対いいバンド、ぜひご来場ください。
ミュージック・プラント(http://www.mplant.com/)でもツアー写真公開中。

写真:4/10 渋谷クロコダイル「ルナサ&ジョン・スピラーン」

ロマーヌ来日公演のオープニング・ゲスト
今回のロマーヌ来日公演には、ジャンゴを敬愛する日本人ミュージシャンが、オープニング・ゲストとして各日2組・合計6組出演します。ジャンゴの音楽遺伝子をしっかりと引き継いでいるバンドばかり。ジャンゴの音楽をみんなで楽しもう!

5/15(木)心斎橋クラブクアトロ
D.R.Swing

ジプシー・スウィング、1930〜1940年代のフランスのミュゼットにこだわり、大阪、神戸のライヴ・ハウスを中心に演奏活動中。ギターはジャンゴの愛用していたセルマー・タイプで、ファビノとデュポン製の物を愛用。

The 5 Nuts Do 
1930〜40年代のアメリカのスウィング、ジャイブ、ジャズの雰囲気を持つ、新しい感覚のアコースティック・スウィング・バンド。大阪を中心に、カフェ、ライブハウスなどで活動中。昨年12月に2作目のアルバム『Too Marvelous For Words』をリリース。

5/16(金)渋谷クラブクアトロ 〜ジャンゴ・ラインハルト命日記念
エゴ・ラッピン

1996年に大阪で結成されたボーカルとギターとのデュオ。戦前のジャズからキャバレー音楽や昭和歌謡を消化し、独自の世界観を築き上げる。ジャンゴの名曲「MINOR SWING」を自らのレーベル名に付けたり、歌詞にもジャンゴが登場するなど、自他共に認めるジャンゴの大ファン。

バンバンバザール
ジャグ・バンドとしてデビュー後、スウィングやジャズの要素を加え、独自の路線を開拓。ジャンゴの曲のフレーズを使用したオリジナル曲もある。01年にはダン・ヒックス&ホットリックスのオープニング・アクトを務めた。02年3月、6thアルバム『スゲ・バン・バ!!』を発表、現在はレコーディング中。

5/18(日)青山CAY
キヨシ小林

東京ホット倶楽部バンドに参加後、現在はウクレレ、バンジョーを演奏する他、自身のルーツであるジャンゴをモチーフにしたギタリストとして、日本にジプシー・ジャズを啓蒙し続ける。2002年、ジャンゴ・ラインハルトの曲をとりあげたウクレレ・アルバム『It's Only APaper Moon』をリリース。

Little fats & Swingin' hot shot party
1999年に結成、井の頭公園など路上ライブを中心にBLUESやJAZZ、RAG TIMEなどを演奏するジャグ・バンド。ギターはマカフェリ ジャンゴモデルを愛用し、ヴァイオリンと結成した別ユニットでは、ジャンゴ&グラッペリのナンバーなどストリングス・スウィング・ナンバーを演奏。現在2ndアルバム制作中。


4 April 2003

カルロス・ヌニェス・ニュース

先月3月15日、ケルトのセント・パトリック・デイを祝う「Nuit Celtique(ケルトの夜)」が、フランス・パリの郊外、サンドニのスタジアムで、なんと7万人の観客を得て盛大に行われた。昨年に続いて2回目のフェスティバル。
フランスではケルトの地はブルターニュであることは周知のとおり。フランスの西、大西洋に面したブルターニュでは古くからパイプ楽器が特に盛んで、プロからアマチュアまで、バガード・ケンパーらを筆頭に、百を越えるバガード(パイプ)バンドが存在する。そして、ロリオン・フェスティバルなど、毎夏、何万人も動員する大きなフェスティバルが何十年にもわたり行われ、ブルターニュのミュージシャンを中心に、他のケルト文化圏のミュージシャンたち〜チーフタンズやカルロス・ヌニュス、シャロン・シャロンらも参加し、毎年盛り上がっている。このブルターニュのケルト音楽をもっと広くプロモーションしようと、昨年からパリで「Nuit Celtique(ケルトの夜)」がスタートしたそうだ。
スタジアムはこの日、まるでオリンピックの開会式のようなまばゆい会場と化した。円形に客席が取り囲み、客席の屋根以外は解放された野外空間。少し肌寒くはあったが天気にも恵まれた。360度のスタンド席は満席となり、アリーナにはスタンディングの観客が詰め寄せた。フランスでは舞台公演をスペクタクルというだけあって、ここでも照明表現は見事で、コンサートというより大スペクタクルの夜であった。昨年はブルタ−ニュのトップ・ギタリスト、ダン・ナ・ブラースやスペイン・ガリシアのカルロス・ニュネスが出演し、300人を越える出演者が参加という(アイルランドからdsのレイ・フィンやアコーディオンのマイケルも出ていた)、大混乱(?)と熱狂の中、大成功を収めた。

今年は、個性ある3組のアーティストがフィーチャーされた。アイリッシュ・トラッドを新作で取り上げて評判のシネイド・オコナー、60年代よりブルターニュのハ−プ第一人者として活躍してきたアラン・スティーヴェル、そして、昨年に引き続き、世界のトップといわれるパイプ奏者カルロス・ヌニェスの3組が看板アーティスト。3組のミュージシャンたちは自分のバンドを連れて各々、3曲づつ演奏した。
カルロスは、折しもブルターニュをテーマとしている新作アルバムより演奏。トップに登場し、のっけからスタジアムを湧かした。バンドのベーシックなメンバーは2年前に来日同行したシュルショ(パーカッション)、パンチョ(ブズーキ)、ベゴーニャ(フィドル)ら。その基本メンバーに加えて、1曲はブルターニュのパイプ奏者約100名が参加し、カルロスの美しいソロが重厚なパイプ音軍をバックに炸裂した。もう1曲はブルターニュの男性だけの聖歌隊、これまた、沢山の人数(100〜200名)のコーラスを従えて圧倒的スケール感で朗々と演奏。カルロスによると、この聖歌隊との演奏曲は、スペイン沖の重油漏出事故によって今も汚染されているガリシアの海岸への思いを謳った演奏であるという。太古からの自然を感じさせるような、荘厳な、深いサウンドがスタジアム全体にこだました。
上記3組以外にはDenez Prigentというブルターニュのシンガーが登場。若いながら、ブルターニュ特有の深遠で哀感のあるヴォーカルを聴かせた。注目のニュ−アーティスト。また、アイルランドのリアム・オフリンも出演、ブルターニュのパイプをバックにノスタルジックなイーリアンパイプを響かせた。その他、数えきれないほどのダンサーたち(ブレトンからアイリッシュ・ダンスまで)、パイプ奏者のめくるめくパレード、パーカッション、などなど、まさに、ブルターニュ・オン・パレードの一夜だった。


写真左より シネイド・オコナー、アラン・スティ−ヴェル、Denez Prigent

カルロスは自国スペインではロックスタ−並みの超人気だが、フランスでも、彼のことを知らない人はほとんどいないというほど、最近、注目を浴びている。新作がフランスでは3月に発売、スペインで4月、日本では初夏にソニ−クラシカルより発売される。音楽誌、情報誌では軒並み大きな記事が掲載され、ル・モンド紙では第一面に取り上げられていた。今年は4月5月がヨーロッパでのレコード・プロモーション、6月から9月がフェスティバル出演、10月11月はヨーロッパ単独公演、そして、12月には2年ぶりに来日する予定だ(ケルティック・クリスマス2003)。
新作と共にお楽しみに!