味わうケルト
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〜食べる〜
アイルランド伝統料理

●じゃがいも ●伝統的なパン ●肉料理 ●サーモン ●生牡蠣





アイルランド料理といえば、じゃがいも!

アイルランド料理に欠かせない食材といえば、じゃがいも。アイルランドでは添え物ではなく、主食としても食べており、アイルランドが世界でいちばんじゃがいもを食べる国と言われています。じゃがいもをベースに羊や牛肉を使ったものが多い。 一年を通して入手できる食材のみで簡単に作ることができ、調理法も味付けもいたってシンプル。それゆえに、家庭やレストランごとに無数レシピがあり味があります。素朴だが深い味わく、また実はじゃがいもが中心だから美容と健康にいいのが、アイルランド料理です。

《アイルランド伝統のじゃがいも料理》
まずは、アイルランド伝統のじゃがいも料理をご紹介します。これらはアイルランドにじゃがいもが持ち込まれてから生まれた伝統的料理であり、現在でもそれが受け継がれアイルランド中の家庭、レストラン、パブで作られ愛され、まさにアイルランドのソウル・フードと言えます。


アイリッシュ・シチュー

角切りの羊肉とじゃがいもと玉ねぎを炒めず、香辛料を入れて鍋で煮込み、塩と胡椒で味付けしたもの。煮崩れしたじゃがいもが、いい感じでスープのとろみとなり、素朴だけど深い味わいが楽しめます。牛乳を入れてクリーム・シチューにしたり、人参やセロリを入れたり、家庭ごとに使用する材料や香辛料が違うため、家庭の数だけヴァリエーションがあります。牛肉と黒ビールを使用したギネス・シチューというものある。

コルカノン

じゃがいもを使用したアイルランド伝統料理。マッシュポテトにケール(注1*)やキャベツなどを加えて、バターミルク(注2*)を加えてクリーミーにして、塩と胡椒で味付けしたもの。地域や家庭ごとに、玉ねぎ、ワケギ、リーキ、チャイブを加えることもあり、さまざまな違いがある。茹でたハムや焼いたベーコンとの相性は抜群で一緒に食べられることが多い。ケールが旬の頃がハロウィーンと同じ時期のため、ハロウィーンときに食べる家庭料理として知られている。


(注) 1※ケールキャベツと同じアブラナ科の野菜。 2※バターミルク:牛乳からバターを作るときに出た残りの液体のこと。残りものとはいえ栄養価は牛乳と同じ、しかもバターに脂肪分が持っていかれているので、牛乳より脂肪分が少なく低カロリーだと言われています。

チャンプ

上記のコルカノンのようにマッシュポテトを応用しアイルランド伝統料理。上記のコルカノンは、ケールやキャベツを使用するが、このチャンプは小ねぎを使用する。マッシュポテトに細ねぎ、バターミルク、チーズを加え、塩とコショウで味付けする。

シェパーズ・パイ

ラム挽肉、または牛挽肉、玉ねぎや炒めた野菜をプレートに乗せて、パイ生地の代わりにマッシュポテトを使用してオーブンで焼いたミートパイ。シェパーズパイの名前は「シェパーズ」=「羊飼い」から由来し、羊の肉が使われているのが主流だったが、最近は牛肉を使用されるものもある。

ボクスティ

じゃがいものパンケーキ。擦りおろしたじゃがいも(マッシュ・ポテトも入れることもある)、小麦粉、卵、ベーキングパウダー(重曹=炭酸水素ナトリウム)、バターミルクで作る。いわゆるパンケーキとは違ってふわふわしていなくて、じゃがいもを使用しているためずっしりとしており、主食として食べられる。スープやシチューや、肉やチーズと一緒に食べる。 北部や内陸部でよく食べられる家庭料理で、フライパンで焼くもの、オーブンで焼くもの、茹でてつくものがある。






アイルランドはどうして、じゃがいも?


「アイルランドとじゃがいも」

アイルランドは700年に渡ってイギリスの統治下時代が続きました。農業国でありましたが、その間、自国で栽培した小麦粉の殆どはイギリスへの輸出のための作物として取られいました。貧しい食生活を送っていました。17世紀頃から、じゃがいもがアメリカ大陸から持ち込まれ栽培し始め、瞬く間に主食として食べられるようになりました。アイルランドは冷涼な国のため、頻繁に食糧難や飢饉が起こってきましたが、中世に入ってきたじゃがいもがアイルランドを救ったと言われています。じゃがいもは、非常に栄養価が高く(ビタミンB1・B2・Cや食物繊維も豊富で炭水化物を摂取できる、美容と健康にも良い完全食品と言われている)、土地代がかからない庭先で収穫することが可能、寒さや鳥害に強いことなどから手間もあまりかからず育てやすく、瞬く間にアイルランドの食卓の主役になっていきました。


「じゃがいも飢饉」

1845年から1849年の4年間にわたってヨーロッパ全域でジャガイモの疫病が大発生し、壊滅的な被害を受けた。じゃがいもを主食にしていたアイルランドでは大飢饉が起きた。その結果、アイルランド人口の800万人のうち、20%が餓死および病死、10%から20%が国外へ移住し、650万人に減少。加えて、200万人以上がアイルランド島外に移住・移民したと考えられている。
ちなみに現在のアイルランドの人口は490万人であり、アメリカ合衆国には約3,600万人(総人口のおよそ12%)、全世界に7,000万人のアイルランド系の人が住んでいると言われている。





アイルランド伝統のパン

ソーダ・ブレッド

アイルランドで主食として食べられている、現在も国中の家庭で作られている伝統的なパン。 1840年頃に重曹がアイルランドに渡ってきたのが始まり。イースト菌の代わりにベーキングパウダー(重曹=炭酸水素ナトリウム)を使用するため、発酵させずに短時間で簡単に製造可能なため、瞬く間にアイルランド中に広まり、いつしかアイルランドの主食となったと言われている。薄力粉を使用しているため、パンよりもケーキのような、きめ細やか食感。 パンの上部に十字の切れ目を入っているのが特徴。これはパンが中まで焼けてよく膨らむようにために捏ねたパン生地の焼く前にナイフで入れられたものではあるが、アイルランド人の間では悪魔を撃退し家庭を守るためと信じられている。





肉料理

ラム肉のグリル

アイルランドでは羊の肉が好まれよく食べられています。羊の肉はシチューやパイなど多くのアイルランドの伝統的な料理に使用されていますが、ローストラムや骨つきラム、ラムチョップ、マトンなどのメニューも伝統的な料理としても有名です。
ラム肉のグリルは、グレイビーソースをつけてるのが美味しい食べ方と人気と言われています。 セントパトリックデーやイースターのときのご馳走としてラム料理がふるまわれます。






「アイルランドのラム肉」


アイルランドは世界第4位の羊肉の輸出国です。羊肉の総生産量のうち80%が輸出されています。アイルランドのラム肉は臭みが少なく柔らかく美味しいと評判です。グルメ国のフランスに大量の羊肉の輸出され、フランスの一流レストランで使用されているとのことです。
南西部のカウンティーケリーはラム肉の産地として有名であり、特にウィックロウ産のラム肉が美味しいといわれています。
ちなみに、アイルランドは、羊肉だけでなく、牛肉、バター、チーズ、脱脂粉乳、全粉乳、世界の主要畜産物輸出国でもあります。





アイルランド産牛肉は美味しい!

グラスフェッドビーフ

アイルランドは牛肉の輸出額世界第5位にランクインする“牛肉大国”なのです。アイルランド産牛肉の特長は100%「グラスフェッドビーフ」(牧草牛)。自然の中で放牧され、牧草だけを食べてのびのび育った牛のことです。赤身が多く、脂肪が少なく、栄養価が高く、美味しいとの評判で世界中のミシュランの星を持つシェフかた賞賛されています。
実は、アイルランドは雨量が多く、年間のうち10ヶ月間も牧草を生育できる環境が整っているので、牛にとって理想の環境とのこと。 アイルランド産のグラスフェッドビーフは日本にも輸入されています!注目です!






サーモン

スモークサーモン

アイルランドの名産として最も有名なのがスモーク・サーモンです。アイルランド産は世界最高峰の品質と言われ、イタリア・フランスなど、多くのヨーロッパのグルメ大国、そして日本にも輸出されています。 アイルランドの鮭の種類は北大西洋海域に多く生息しているアトランティック・サーモン(別名タイセイヨウサケ)。脂が乗っていて、ムニエルや揚げ物などに適しています。日本で獲れる鮭とは違う種類。






「ケルト神話と鮭」


アイルランドのケルト神話では、鮭は知恵や知識の象徴とされている。英雄フィン・マク・クウィル(フィン・マックール)の物語にも鮭が登場。フィンは騎士団長になる為にドルイド僧・フィネガスに弟子入り。フィネガスはフィンにあらゆる知識を与えてくれる「鮭」の調理を行うよう命令した。料理した鮭を差し出されたフィネガスは、フィンの顔つきが既に利口なっていることに気づき、もしかして、すでに「鮭」を食べたのかと尋ねた。フィンは"食べてはないものの、料理中に親指にかかった油をなめたこと"を素直に認めた。
以降、フィンは困難に合うたびに、親指を舐めて知恵を絞ったとのこと。
また、EUになる前のアイルランド硬貨に鮭がデザインされており、アイルランドでは鮭は特別な生きものとして見なされている。





生牡蠣

生牡蠣

スモークサーモンと並ぶアイルランドのシーフードの名物が生牡蠣。
普段は生の海産物を食べないアイルランド人が生で食べる唯一もの。調理して食べることは殆どなく、殻を開けて、なにもかけずにそのまま生で食べるのが主流。絞ったレモンをかけることもある。日本の牡蠣に比べて丸い形をしていて、味はクリーミーでギネスビールとの相性もとても合うとのこと。フランスなどでは生牡蠣と一緒に飲むものはシャンパンのイメージですが、アイルランドではギネスビールと一緒に生牡蠣を食べるのが主流。アイルランドの牡蠣は1年中食べられますが、特に夏がシーズン。
ゴールウェイで毎年9月に開催されるゴールウェイ・オイスターフェスティバルが有名であり、この祭りのメイン・イベントとして世界牡蠣剥きチャンピオン大会も行われている。






「どうしてアイルランドは生牡蠣が美味しいの?」


アイルランドの西海岸は、メキシコ湾流から延長してヨーロッパ西岸に向かって流れる北大西洋海流の影響で水温が高いということと、またその海流が激しく流れているため、常に綺麗な海水が流れているということ、主にそのふたつの影響で美味しい牡蠣が育つを言われています。
アイルランドは、ヨーロッパでも有数の牡蠣の生産国であり、アイルランド産の生牡蠣はフランスをはじめEU諸国も輸出されいます。2008年に輸入解禁となり、日本でも食べられるようになりました。