Canizares / Goyescas

カニサレス
『ゴイェスカス〜カニサレスのグラナドス』

フラメンコ評論家の投票による「フラメンコオイ」
最優秀ギター・ソロ・アルバム賞受賞!

全てのギター音楽ファンに贈る!6作目はフラメンコに影響を受けたスペインの作曲家グラナドスのピアノ組曲に挑戦。楽曲を徹底分析し、ギター用に編曲、多重録音。 フラメンコの魂を注入して完成させた、カニサレス渾身の傑作ギター・アルバム。

曲目リスト

1. 愛の言葉 Los Requiebros
2. 窓辺の語らい Coloquio en la Reja
3. 燈火のファンダンゴ El Fandango de Candil
4. 嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす Quejas, O la Maja y el Ruisenor
5. 愛と死 El Amor y la Muerte
6. 終曲 Epilogo
7. わら人形 El Pelele

内容紹介/コメント等
カニサレスが成し遂げた『ゴイェスカス』の編曲とレコーディングは、歴史に名 を残す偉業だ。作曲から100周年という年に、満を持して発表されたこのカニ サレスのギター編曲は、これまでに誰も予想出来なかった新しい解釈という側面 を持ち、カニサレスはスペイン音楽の大使というに相応しい最高のパフォーマン スを魅せてくれた。
ジェラール・モルティエ(王立劇場芸術監督)

グラナドスの精妙なスコアの向こう側には、やはりこの国の人々の、熱い血が流 れているのだと、カニサレスは私たちに教えてくれる。クラシックを「素材」に するのではなく、原典に真摯に望みつつ、気がつかなかった風景を私たちに見せ てくれるカニサレス。このアルバムもまた、カニサレスの大きな冒険なのだ。
矢澤孝樹(ライナーより)


■パコ・デ・ルシアの真の後継者
フアン・マヌエル・カニサレスは1966年、スペイン東部のカタルーニャに生まれた。16歳のとき、権威あるナショナル・ギター・コンクールで優勝。プロの道を歩みはじめる。88年から巨匠パコ・デ・ルシアのバンドに参加し、セカンド・ギタリストとして10年の間ツアーをともにする。97年に『イマンとルナの夜』でアルバム・デビュー。ジャズ、クラシック、ロックなど、あらゆる要素を吸収した演奏と華やかなアレンジでフラメンコ界に新風を吹き込み、絶賛を浴びた。

■世界的アーティストとの共演
カニサレスはこれまで、エンリケ・モレンテ、カマロン・デ・ラ・イスラ、マリア・パヘス、アレハンドロ・サンス、ロシオ・フラードといったスペインのフラメンコ界、ポップ界のアーティストたちと共演を重ねてきた。さらにはジョン・ポール・ジョーンズ、ピーター・ガブリエル、マイケル・ブレッカー、アル・ディ・メオラ、ピーター・アースキン、ヴィンス・メンドーサ、ザ・チーフタンズなど、ジャンルを超えて世界の一流アーティストとのコラボレーションを数多く行なっている。2004年のアテネ・オリンピック聖火リレーの公式ソングのレコーディングをはじめ、カニサレスがこれまでに参加したアルバムはじつに100枚を超える。

■作曲家としてのカニサレス
ギタリストとしてだけでなく、作曲家としても才能を発揮。スペイン国立バレエの作品への作曲、ロシオ・フラードやパコ・ラバルの出演する『ロラ・セ・バ・ア・ロス・プエルトス(港へゆくローラ)』をはじめとする映画音楽の作曲、また、カルロス・サウラ監督の『フラメンコ』への出演でも話題を呼んだ。これまでに6枚のソロ・アルバムをリリース。アルベニスやグラナドスといったスペインの作曲家のピアノ作品をギターのために編曲し、アルバム『アルベニス:組曲「イベリア」』ではスペイン版レコード・アカデミー賞のクラシック部門で最優秀賞を受賞した。

■クラシック界でも引っぱりだこ
2011年、世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督、サー・サイモン・ラトルの招待を受け、マドリードの王立劇場でロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を演奏した。この公演はベルリン・フィルとフラメンコ・ギタリストの初共演としてクラシック界でも大きな注目を浴び、以来、ヨーロッパ中のオーケストラに招待され、超売れっ子ソリストとして活躍している。

■ラ・フォル・ジュルネで大ブレイク!
2013年春に開催された『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013』では、もっとも注目すべきアーティストとしてフィーチャーされた(東京とびわ湖に出演)。オーケストラとの共演、自身のフラメンコ六重奏団など毎回違ったプログラムで全11公演に出演、約1万5千人を動員し、日本のクラシック・ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。